俳優の岡本健一が10日に開幕するこまつ座「人間合格」で、太宰治を演じる。10代の頃から愛読した作家に扮するのも、井上ひさしの作品に出演するのも初めてだ。「ずっと客席から見てきたこまつ座に、ついに出られてうれしい。太宰ファンに真実味を感じてもらえる舞台にしたい」と意欲を燃やす。
「人間合格」は89年初演の評伝劇。これまで4度上演され、風間杜夫、渡辺いっけい、大高洋夫が太宰の本名の津島修治役を演じてきた。30年に、東京帝大に入り上京した太宰が作家として立ち、戦禍を生き、自殺する48年までを、親友の演劇青年(甲本雅裕)と左翼活動家(山西惇)、津島家の番頭(辻萬長)との関係を軸に描く。

