2009年9月8日                                         筆者 京橋玉次郎

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侮れない220円

 

 なんといっても220円だ。いかなるものが出てきても驚きはしないだろう。ところが出てきたうどんは、どうしてどうしてグルテンたっぷり、しっかり腰があって侮れない食感。結構な本格派なのだ。トッピングに選んだかき揚げも、たまねぎのほんのりした甘さが良い塩梅だ。汁の出来も悪くない。

 真っ赤な色はいかにも辛そうだが、色ほどではない唐辛子を大胆に振りかけて食した。いける。量はどうかといえば、以前勢いで大盛り(+150円)を注文し、その量にてこずった挙句、不本意ながら残した覚えがあるくらいに十分だ。コストパフォーマンスの良さはたぶん界隈でも屈指であろう。ピーク時はいつも行列が出来ている。

 

節約システム

 

 この手の店は、初めて入るときは戸惑うことがある。何しろ人件費などを節約しているため、食事にありつくまでにその店固有の“システム”がある。この店の場合、入ってすぐ、左手カウンターで待ち構えているおやじに、「冷やしぶっかけ」などと叫ぶ。おやじさんは丼にうどんを放り込み、汁をかけてねぎをふりかけて渡してくれる。

 目の前のカウンターにかき揚げ、コロッケ、ちくわ、とろろ、玉子、ワカメ、さらにはイナリ、握り飯などがずらりと並んでいるので勝手に取る。50円~100円とこれもリーズナブル。さらに数歩進むとカウンター右端のおねえさんがトレイと丼を一瞥して計算する。複数の種が乗っていても瞬時に計算する。店内は40人分くらいの立ち食いスペースと20人分ほどの簡便な椅子席が奥にある。夜は居酒屋として繁盛しているらしい。

 

女性も変わった

 

 ほとんどが男の客なのだが、以前一人でうどんを食す若い女性を見かけた事がある。「食べたいものを食べたいところで食べているの。…なにか?」、と言ったわけではないが、遠慮風なそぶりもなく、かといって方に力が入っている風もなかった。一昔前ならまず見かけない風景だった。立ち食いの店に一人では入り、そ知らぬふりをしながらも好奇心を隠しきれない男どもの視線にもめげず、自然体で食事をしている若い女性を見ると、なんだか少し尊敬してしまう。

 

ポンポ子の夕めし

 

 オスだかメスか分からないがとにかくポンポ子と呼んでいる。数日前から三浦半島にある拙宅の庭に出没する子ダヌキのこと。親からはぐれたのか独立したのかは分からない。10年ほど前に親子連れを見かけたことはあるし、近年アライグマも時々出没する。が、迷い子ダヌキは初めてだ。あまりに心細そうなのでキャットフードを“おすそ分け”してやった。以来夕闇が迫る頃になるとえさのところへ寄ってくる。

 近くに深い森があるわけではなく、彼(彼女?)が生き延びるには人家の近くで残飯でも狙うしかあるまい。ここに食べ物がなければさらにさまよい、悪意の人間に出会うかもしれない。車にはねられて路傍で昇天してしまうかもしれない。こうした動物に餌を与えることが良いことなのか良くないことなのか分からないが、放置しておくにはちと痛々しい。彼が自発的に姿を見せなくなるときまでは与え続けてやることにした。うーん、ばかされているのかな。

 

【お店データ】

びっくりうどん

東京都中央区八丁堀3-2-4〈地図〉 03-3555-5252

営業:〔平日〕午前7時~午後12時、〔土曜〕午前11時~午後2時、日祝休み

<本日食したランチ>

ぶっかけ220円+かき揚げ100円

Posted by rjivoe at 痞客邦 PIXNET Comments(0) Trackback(0) Hits(13)