close
2007年11月13日

 血液製剤を投与されてC型肝炎に感染した患者ら17人が、国や製薬会社に賠償を求めた薬害C型肝炎九州訴訟控訴審の口頭弁論が12日、福岡高裁であった。丸山昌一裁判長は「和解での解決が望ましい」と述べ、すでに和解勧告が出された大阪訴訟と同様、和解成立を目指す方針を示した。大阪高裁で和解案の骨子が示されるのを待って、年内に進行協議を開くという。

 丸山裁判長は「早期に柔軟かつ妥当な解決が望ましい」と言及。大阪高裁が7日に一連の集団訴訟で初めて和解勧告を出したことに触れ、「協議の進行を最大限の関心を持って注視し、これを参考に協議を進めていきたい」との考えを示した。

 原告弁護団によると、丸山裁判長はこの日の弁論終了後の進行協議で、大阪高裁が12月7日ごろまでに示すとしている和解案の骨子を見て、福岡高裁でも年内に進行協議を開く方針を示した。国側の代理人は「唐突な申し出なので予期しておらず、持ち帰って検討したい」と話したという。

 弁論終了後に会見した弁護団は「大阪高裁に次ぐ和解勧告だと受け止めている」と評価。九州訴訟の原告で、全国原告団代表の山口美智子さん(51)は「裁判長の口から和解の言葉をいただき大変うれしく思う」と話した。

 原告側は大阪高裁の和解勧告と前後し、福岡や東京、名古屋、仙台の各高裁にも和解勧告を求める上申書を提出していた。
arrow
arrow
    全站熱搜

    rjivoe 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()