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2008年02月13日

 子どものころお母さんに作ってもらったおやつの代表、蒸しパン。懐かしいお菓子ですね。小麦粉の生地を蒸す手法は西洋であまりみられず、東洋に多いのだそうです。よく知られているのが、中国の包子(パオズ)や饅頭(マントウ)です。



蒸しケーキ 撮影・越田悟全

 日本でも、岩手県や宮城県などには「がんづき」という蒸しパンに似た郷土菓子があり、農作業の合間のおやつに食べられていたそうです。そんな昔から愛されてきた蒸しパンですが、今回紹介する蒸しケーキは、生クリームを加え、しっとりとしたきめ細やかさを追求しました。バターは常温では硬くなるので、サラダ油を入れます。蒸したてはもちろん、次の日でも口当たりがモソモソしません。

 ボウルに卵とグラニュー糖を入れて軽く泡立て、合わせておいた牛乳、生クリーム、サラダ油を加え、粉類を入れて粉気がなくなるまで混ぜます。生地は滑らかになるまで混ぜないこと。膨らみますから、8分目を目安にして型に分け入れます。

 具は戻したレーズンや小さな角形に切ったカボチャなどをお好みで。カボチャやサツマイモは生で入れても、蒸したら軟らかくできあがるので便利。あまり大きく切りすぎないようにしてください。

 お勧めは、ひよこ豆(ガルバンゾ、チャナ豆)の甘煮。しっとりした生地の中に豆がポツポツと登場し、食感と風味が楽しめます。作り方は、一晩水に漬けた豆を水と一緒に火にかけ、皮がはずれる程度まで火が通ったら、煮汁を調整し砂糖を加えます。砂糖の量は豆の重さの半分にし、甘さを控えました。お茶請けにそのまま食べてもおいしいものです。(「オーブン・ミトンカフェ」パティシエ)



レシピ
【材料】(5、6個分)

薄力粉100グラム、ベーキングパウダー6グラム、全卵(割ったもの)55グラム、グラニュー糖57グラム、牛乳43グラム、生クリーム40グラム、サラダ油20グラム、具(ひよこ豆の甘煮100グラムまたはレーズン50グラムまたはカボチャ100グラム)

(1)薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるう。レーズンは湯につけて戻す。カボチャは1センチ弱の角に切る。クッキングシートをプリンカップの大きさに合わせて四角に切り、四辺の中央にそれぞれ切れ目を入れてカップに敷く。

(2)牛乳、生クリーム、サラダ油を合わせ混ぜておく。

(3)ボウルに全卵とグラニュー糖を入れ、泡立て器で泡立てる。

(4)(3)に(2)を加え混ぜ、粉を加え泡立て器でボウルの中心から混ぜる。粉が見えなくなってから2、3回大きく混ぜた後、具の半分強を加えゴムべらで軽く混ぜる。混ぜすぎないよう注意。

(5)プリンカップに生地を8分目まで入れる。上に具の残りをのせる。

(6)強火で蒸気があがった蒸し器に入れ、ふきんをかけてふたをする。強火で15分程度蒸す。

〈ひよこ豆の甘煮〉

ひよこ豆200グラムを一晩水につけておく。水を切り、鍋に約2倍の水と一緒に入れて中火にかけ、沸騰したらあくを取り、ふたをして弱火で煮る。ひよこ豆の皮がはずれるくらいになったら煮汁を豆の高さの半分に調整し砂糖100グラムを入れ、10分煮たらふたをしたまま蒸らす。
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