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2008年02月26日

 来週の月曜日は「桃の節句」です。3月最初の歳時となるこの日を広辞苑では「女児のある家で幸福、成長を祈って雛(ひな)壇を設けて雛人形を飾り、調度品を具え、菱餅、白酒、桃の花などを供える祭」と説明しています。



メルシャン勝沼ワイナリー周辺の桃 画像協力:メルシャン(株)


ワイナリーのそばにある“桃源郷”はまさにピンクのじゅうたん 画像協力:メルシャン(株)


鳥居ユキさんのお店には人目を引く見事な「束帯12単」の雛人形が!


ももいろメルローは大振りのグラスで香りの広がりも楽しんで


ドメーヌ・ユエのぺティアンは干菓子ともよく合います


●勝沼周辺の“桃源郷”の桃をイメージした『ももいろメルロー』


 今月の20日に、かわいいワインが発売されました。名前はシャトー・メルシャン『ももいろメルロー』、ヴィンテージは2007年、ラベルには山梨県勝沼町周辺に咲く愛らしい桃が描かれています。ボトルが透明なので、瓶からもその鮮やかな色をみることができます。春らしいもも色です。


 使われているぶどう品種は「メルロー」と「マスカット・ベリーA」の2種類。メルローは長野県桔梗ケ原産で、日本で最高の品質を誇っています。メルローはボルドー原産のぶどうですが、渋みの成分であるタンニンが強すぎないので、誰からでも好かれるチャーミングなワインになります。


 マスカット・ベリーAは新潟県にある岩の原葡萄園の創設者で日本のワイン用ぶどうの父と呼ばれる川上善兵衛氏がベリー種とマスカット・ハンブルグ種を交配して造り出しました。病害虫に強く、日本の風土に合うように開発された品種で、我が国のワイン醸造用ぶどうの代表と言えます。 


 2種類のぶどうをブレンドすることで互いの個性を生かしたワインができます。さらに、もも色を出す時、マスカット・ベリーAを使うと、青味がかったきれいな色を出すことができます。このような細かいところにも気を配っているのが、世界に通用するメルシャンのワイン醸造メンバーなんです! 


●やさしい泡立ちと甘さが魅力のぺティアン


 女の子のお節句なので、やさしい泡立ちとほのかな甘さのスパークリングワインなどはいかがですか。「ぺティアン」は今回初登場です! 先週コラムに書いたビールとほぼ同程度の気圧(2~2.5気圧)なので、「ワインは好きでも発泡酒は苦手」という方にでも抵抗なくお楽しみいただけると思いますよ。 


 このぺティアンを造っているドメーヌ・ユエは評価の高い生産者です。フランスのロワール地方と言えば風光明媚な景色や古城で良く知られていますが、ぺティアンはロワール地方のヴーヴレで造られています。ぶどう品種はシュナン・ブラン、白ぶどうです。 


 ボトル内の気泡はシャンパンと同様、瓶内2次発酵で自然に発生させます。そして、その後の糖分調節で、1リットルあたり19グラムの甘さに整えられ、半年から1年セラーに寝かされてから市場にデビューします。


 今回、桃の節句にちなんで、雛人形の干菓子と合わせて相性を試してみましたが、計画は大成功!


 甘いお菓子と良く合います。画像で見える通りのきれいな黄金色で、蜜を含んだリンゴやかりん、熟した洋ナシのような香りがあり、口中では最初に甘さが広がり、後から上品な酸が追いかけてくるような印象でした。 


 ぺティアンも、ももいろメルローも、雛まつりに良く似合いますよ♪
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