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2009年10月7日                                       文・写真:岩村美佳

写真インタビューに答える伊礼彼方さん=撮影・岩村美佳

 宝塚歌劇団元星組トップスターで女優として再スタートを切った安蘭けいの退団後第一作「The Musical『AIDA アイーダ』」。その中で、安蘭の相手役となるエジプト戦士「ラダメス」を演じた伊礼彼方は、初の大役ながら、エジプトの壁画から抜け出してきたかのような圧倒的な肉体美と迫力ある歌声で、存在感を示した。1ヶ月あまりの公演は連日満席で大盛況のうちに閉幕したが、千秋楽目前の9月28日、伊礼にロングインタビューし、自身の半生と共演の安蘭について、たっぷりと語ってもらった。

 チリ人の母と沖縄出身の父。そのエキゾチックなルックスから、いじめに悩んだ子供時代。そこで学んだのは「人を見た目で判断しないこと」だと伊礼。「自分が見た目で判断されたり、何かというと『母親が外人だから』と言われたりするのがすごく悲しかったし、悔しかった。だから僕は、見た目が明るいとか暗いとかで人を判断しません。じっくり話をしてから判断します」と言う。

 以前は、アイドルバンドで活動したり、1人で路上ライブをしていたこともある。そろそろ限界を感じていた頃、ミュージカル「テニスの王子様」出演のチャンスをつかむ。が、また1年半ほど仕事が途切れる状態に。そんな中、今度は大作ミュージカル「エリザベート」のルドルフ役のオーディションに参加してみないかという情報が入る。オーディションまでの残り日数は3日。「これを掴めたら自分の人生は変わる。屈辱ばかり味わって来た人生から抜けられるかもしれないと思って、3日間にかけたんです」。必死の思いでつかんだルドルフ役。新たな一歩は、そこから始まった。

 そして、大抜擢となった「アイーダ」のラダメス役。稽古をはじめたばかりの頃は、ラダメス像をめぐって安蘭と口論したこともあったという。「とうこさん(安蘭)が言っていた『ラダメスはこうだから』という話。最初はわからなかったけれど、やって行くうちに少しずつわかってきました。そして、今は、ラダメスならこうする、と自信をもって言い切れるようになりました」。

 安蘭については「何よりすごいと思うのは、ちゃんと僕にものを言わせてくれること。最初は言えなかったですけど、『言って』と言わせてもらえる環境を作ってくれる。そういう大きい人間だなぁと本当に思います。それはお客様の表情を見ていてもわかります」と言う。

 来年は、ブラジルに生きた日系人の苦闘を描いた「Garantido(ガランチード)-生きた証-」 や、ブロードウェイに出演したシャム双生児姉妹の物語「Side Show(サイド・ショウ)」など話題作への出演が決まっている。伊礼は「アイーダを経験して、熱だけではやれない部分、冷静な状態で舞台に立たなければいけない部分があるということを学びました。今までは見えていなかった周囲をよく見て、演じていきたい」と語った。

スター★ファイル

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