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2009年10月27日                                 筆者 京橋玉次郎

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一番人気はハンバーグ

 

 ランチは7~8種類あるが一律1050円。中で一番人気はハンバーグ。やや硬めに作られており、しっかり焼けている。覆いかぶさるようにとろりと溶けたチーズがかかり、さらにその上からたっぷりのデミグラスソースがかかっている。やや濃い目の味付けでご飯に良くあう、いかにもホームメイドの味わい。

 ハンバーグは概してウエルダン気味に焼くそうだが、この日の場合はやや焼け過ぎかな、という気がしないでもない。ご飯のおこげはそれなりにうまいが、ハンバーグのおこげというのはどうしたものか。ま、これも家庭料理の延長と思えばご愛嬌ではある。添えてあったジャガイモの4半分がホクホクしていてうまかった。サラダに小ぶりなトマトが1個使ってあった。濃厚に甘く日向で育った昔のトマトの味を思い出させるものだった。素材はなかなか良いものを使用しているようだ。

 

じじばばヌーボー

 

 その素材だが、ジジのふるさとからは米沢牛などを、ババの実家である山梨からは野菜や馬肉を仕入れているという。ちょっと変わったところでは、ババの実家のブドウ畑でとれたぶどうを、親戚の小さな醸造所で醸造したワインを出している。名づけて「じじばばヌーボー」2900円で、酸化防止剤などを使っていないのが自慢だという。ランチしか行ったことがないので、ワインの味はいまだ知らない。

 ランチのメニューはハンバーグのほか、カレーライス、ハヤシライス、地鶏の南蛮フライ、ドリア、ポテト他がある。いずれもサラダと飲み物がつく。ちょっとゆっくりランチをとるには手ごろな値段だ。席は全部で50。夜はコース料理でパーティーなども引き受ける。

 

変わった名前

 

 それにしてもジジ&ババとは意表をつく変わったネーミングだ。一度聞けば忘れ難い。しかし、意表をつくということは、間違うと外してしまう際どさでもある。こうした変わったネーミングが成功するかどうかは、一度店を訪れた人が感ずる印象次第だろう。そうした意味ではこの店の優しい雰囲気は悪くなく、失敗ではなさそうだ。

 で、ジジ&ババだが、もちろんおじいさんとおばあさんという意味もあるが、春蘭にジジババという別称がある。男性と女性のそれぞれものに似た形状を、一つの花に備えている珍しい形の花なのでそう呼ばれるらしい。私は見たこともないし、この店の名前がどちらを根拠にしているかも知らない。

 

女性客が多い

 

 店は、ジジと自称する店主・駒澤さん(60)を中心に家族でやっており、キッチンには店主と息子が立つ。フロアで立ち働く女性たちも家庭の台所を切り盛りするお母さんのような雰囲気。昼は若い女性客が多い。以前は東京駅に程近い八重洲の外堀通りにあったが、8月にここ日本橋に引っ越した。以前の地下1階の雑然とした感じから、大分すっきりした店内になった。とはいえ、取り澄ました感じではなく、気の休まる雰囲気は変わっていない。

 

【お店データ】

ジジ&ババ

東京都中央区日本橋2-2-7 2F〈地図〉 03-3274-1797

営業:〔平日〕午前11時~午後2時30分、午後5時~午後12時〔土曜〕午前11時~午後3時、午後5時~午後10時、日祝休み

<本日食したランチ>

ハンバーグ 1050円

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