✿藍玫瑰❤紅薔薇✿

　【ロサンゼルス＝能田英二】「ポップの帝王」マイケル・ジャクソンさん（５０）の急死から一夜明けた２６日、ショービジネスで活躍した人を顕彰する米ハリウッドの「ウオーク・オブ・フェイム（名声の歩道）」にあるジャクソンさんの名が刻まれた星形のプレートのもとにファンが集まり、思い思いの形で追悼の時を過ごした。

　中国寺院を模した映画館「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」前にあるジャクソンさんの「星」を目指し、朝からファンが殺到した。約２千人に膨れ上がった午前１０時半ごろ、警察が周囲にさくをめぐらせ、ファンはさく沿いに並んで順番を待った。それぞれが時間をかけて別れを惜しむため、並び始めて１時間ほどでようやくたどり着けるほど。米ミネソタ州から来た吉田孝太郎さん（３６）と谷英明さん（３４）は「これほどの列には並べない」と残念そうに話した。

　花を手向けたり、追悼の言葉を記したボードをささげたり、写真を撮ったり。ジャクソンさんの仮装をする人も。涙も見えるが、カリフォルニアの明るい空の下、それぞれが思い思いの方法で別れを告げていた。

　ハリウッド在住の女性、サンディー・カップチョイさんは花とともに手作りの写真入りボードを持参し「マイケルはメッセージを強く持っていた。歌とダンスで世界を変えてくれた彼に、花をささげたかった」と話した。